梅の花となって

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな(菅原道真)

菅原道真大宰府に左遷されるとき、日ごろ愛していた梅の木に別れを告げた歌である。その後、この梅は大宰府の道真のもとへ飛んで行ったといい、これが「飛び梅」の伝説である。
(引用:学研全訳古語辞典 http://kobun.weblio.jp/content/こちふかば)

梅の花となって、菅原道真に言ってやりたい。
「大事なご主人様を、そう簡単に忘れられません」と…。


私は今日、大きな決心をした。
これを終わりにできた時は、自分が本当に成長できた時だろうと思っていた。

涙が止まらない。
でも、今までずっと苦しんできたことから解放された。

どうしてこうも人生は上手くいかないのだろうか。
神様は私にこの経験は意味があると思ってお与えになったのだろうか。

幸せだった、本当に幸せだった。後悔もしていない。

何が正解だったのか未だにわからない。

私は自分の人生だけを見つめて幸せになるのが、主の幸せなのだろう。

本当は、母のような女性になるのが夢。
そう呟いた。
本当は、専業主婦になりたい。
本当は、タワーマンションに住みたい。
本当は、子どもが欲しい。その子どもは私立に行かせたい。
本当は、可愛い犬を飼いたい。


それでもやっぱり私は、そんな「本当は…」を捨ててでも、梅の花になりたいと思う。
どういう形であっても、私は私という香りを届け続ける。

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